Cosmo-Z Mini2販売開始のお知らせ
2023/6/28
大変長らくお待たせいたしました。Cosmo-Z Mini2の販売を開始します。
Cosmo-Z Mini2は各種の物理実験用途に特化した高速ADC/DACボードで、Cosmo-Z Miniの後継となります。
Cosmo-Z Mini2は以下のような特徴を持ちます。
- 14bit 125MHz ADC 4ch
- 14bit 125MHz DAC 2ch
- 1000BASE-T LAN
- USBホスト 4ポート
- 汎用ディジタル入力4bit 出力4bit
- USB Type-Cコネクタ
- アナログ入力回路の改良
- 50Ω終端抵抗の切り離しが可能
- 入力アンプ(x1/x11切り替え)搭載
- 入力アンプの切り離しが可能
- SMA版とLEMOコネクタ版の提供
- 冷却FAN搭載
※太字の部分が初代Cosmo-Z Miniよりアップデートされた箇所です。
(LEMO版クリックで拡大) |
(SMA版クリックで拡大) |
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アナログ性能
100kHzでの歪率も約-80dBで、極めて歪の少ない測定が可能です。
DAコンバータは、100kHzにおいて-80dBの歪率を達成しました。
主な改善点
通信機能の強化
従来のCosmo-Z MiniのLANは100BASE-TXでしたが、今回のアップデートにより1000BASE-Tとなったことで、毎秒数十MBytesのデータ転送が可能になりました。
USB Type-Cの採用
シリアルコンソール接続とUSBからの電源供給を1つのUSBコネクタで兼ねられるよう、USB Type-Cコネクタを採用しました。
アナログ入力の改善
アナログ入力フロントエンドを改良し、入力終端50ΩのON/OFF、アンプ使用の有無、アンプゲインの1倍/11倍を切り替えられるようにしました。これによって微小信号をそのまま本機に入力することや、入力バイアス電流を減らした測定、可能な限り高速な測定のコンフィグレーションがコマンドによって切り替えられようになりました。
冷却ファンの搭載
従来のCosmo-Z Miniでは筐体に放熱していたために筐体全体が熱くなるという問題がありましたが、Cosmo-Z Mini2では冷却ファンを内蔵してFPGAが高温にならないようにしています。
筐体全体が熱くなることはありません。
アプリケーションと拡張
高速ADCを活かした各種物理現象の測定や、SDR(ソフトウェアラジオ、ディジタル無線)を想定しています。
放射線計測に特化したアプリケーションを用意しています。
Cosmo-Z MiniはFPGAのソースコードを提供可能で、C、C++、C#、Pythonで使えるAPIを提供しているので、お客様の研究に合わせてFPGA内に回路を組み込むことができます。開発環境はVivado 2022.2となります。
注文情報
定価はSMA版、LEMO版ともに 398,000円 となります。
受注生産となるため、現時点での納期はおよそ3週間となります。
詳しくは info@tokudenkairo.co.jp までお問合せください。
※部品価格の上昇や円相場の動きによって価格が改定される可能性があります
オンラインショップでのご注文はこちら
- Cosmo-Z Mini2 SMA版・・・398,000円(税込)
- Cosmo-Z Mini2 LEMO版・・・432,000円(税込)
オンラインショップでは見積書の発行も可能です。
メールでのお見積り依頼も承ります。
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発送の様子
専用に用意した箱に梱包して出荷します。
付属品は、ACアダプタ(5V 3A)、LANケーブル、USB Type-Cケーブル、SMA同軸ケーブル2本、USB WiFiアダプタ(150Mbps) 1個です。