netplanを使ったネットワーク設定
Ubuntu 14ベースのCosmo-Zと、Ubuntu 18ベースのCosmo-Z Miniでは設定方法が異なります。
Ubuntu 14ベースのCosmo-Zでは、LAN設定方法のページをご覧ください。
Ubuntu 18ベースのCosmo-Z Miniでは、netplanという機能を使います。
netplanを用いたネットワーク設定
ubuntu 18ではnetplanを使ってネットワークの設定を行います。ifconfigはありません。
netplanの設定ファイルはYAML形式で書かれていて、以下のファイルを開きます。
root@ubuntu:~# sudo vi /etc/netplan/50-cloud-init.yaml
エディタが開くので以下のように書きます。
各行の#←以降は説明なので書かないようにしてください
network: version: 2 renderer: networkd ethernets: eth0: dhcp4: yes dhcp-identifier: mac #← MACアドレスを使ってDHCPの識別を行わせる #macaddress: 02:11:10:00:22:01 #← インタフェースのMACアドレスを固定したいなら dhcp6: no optional: true #← これを設定しないと、起動時にネットがないと待たされる #addresses: [192.168.1.80/24] #← 以下はDHCPではなく固定する場合の設定 #gateway4: 192.168.1.1 #nameservers: #addresses: [192.168.1.1, 8.8.8.8, 4.4.4.4]
設定を変更したら次のコマンド
# netplan apply
で反映します。その後、ip aで見て新しい設定になったかどうか確認してください。
# sudo netplan apply # ip a # ping 8.8.8.8
以下、細かいオプションの説明を行います
optional: true
optional: trueを設定しないと、LANがケーブルが外れていたりする場合に延々と待たされてシステムが起動しなくなります。ご注意ください。
DHCPを用いた自動アドレス設定
DHCPを用いた自動アドレス設定を行うには、
eth0:のセクションに
dhcp4: yes dhcp-identifier: mac
を書きます。dhcp-identifier: mac を書くとDHCPホストはMACアドレスでIPアドレスを固定します。これを書かない端末ごとに発行される一意のIDでDHCPの割り当てが行われるようになります。
MACアドレスの変更
Cosmo-Z MiniにおいてMACアドレスはLAN9514に接続されたEEPROMに書き込まれていますが、このEEPROMにアドレスが書き込まれていない場合や、変更したい場合はnetplanから簡単に上書きできます。
eth0:のセクションに
macaddress: 02:11:10:00:22:01
のような行を追加してください。
IPアドレスの固定
IPアドレスを固定する場合はdhcp4: noに設定して、
eth0:
dhcp4: no
addresses: [192.168.1.80/24] #← 以下はDHCPではなく固定する場合の設定
gateway4: 192.168.1.1
nameservers:
addresses: [192.168.1.1, 8.8.8.8, 8.8.4.4]
のようにして、IPアドレス、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバを設定します。
IPv6
Cosmo-ZにおいてもIPv6は有効ですが、TCP/IPリモートアプリが対応していないので使う機会はありません。PINGの疎通確認程度には使用できます。