トリガ設定方法

トリガの設定と状態確認は主にtrigコマンドを用います。

Cosmo-Zのトリガの概要についてはトリガの概要のページをご覧ください。

チャネルトリガの設定

各チャネルのチャネルトリガの設定は以下のコマンドで行います。

/cosmoz.elf trig CH TYPE VAL

CHは1から始まるチャネル番号で、1~32の値を設定します。

TYPEは、OFF、UPPER、LOWER、RISE、FALL、CROSS、DISCRI、LINKAGE、DSPから選びます。

TYPEにUPPER、LOWER、RISE、FALL、CROSS、DISCRIを選んだ場合は、VALで閾値の設定を行います。閾値はADC値または電圧で設定します。数字のみの場合はADCとして解釈され、数字の後ろにVを付けると電圧として解釈されます。

設定例

/cosmoz.elf trig 1 rise 8500
/cosmoz.elf trig 2 upper 10000
/cosmoz.elf trig 3 fall -0.3V

この例では、

  • チャネル1のADC値が8500を上回った瞬間に1クロックのチャネルトリガを発生させます。
  • チャネル2のADC値が10000を上回った場合にチャネルトリガを発生させ続けます。
  • チャネル3の電圧値が-0.3Vをしわ回った瞬間に1クロックのチャネルトリガを発生させます。

外部トリガの設定

外部トリガには4つのチャネルがあり、立ち上がり、立ち下り、レベルで設定できます。

/cosmoz.elf trig  

TYPEはRISE、FALL、OFFのいずれかとなります。

外部トリガはディジタル入力のため、閾値はありません。

 

プレトリガ

トリガがかかってから波形を計測すると、トリガよりも前の事象が計測できません。

そこで、Cosmo-Zのイベントモードではプレトリガ機能を備えています。

デフォルトでは

pretrig pre=16

と設定されていて、トリガ発生より16ポイント前(80MHz時では200ns前)の波形から記録しています。この量はpretrig pre=コマンドで変更可能です。

プレトリガの最大値は255(約3.8us)です。

ポストトリガ

波形計測モードで、トリガ条件がネゲートされたらすぐに計測を終了するのではなく、トリガ後にどれだけの長さの信号を記録するかを設定することができます。

 

トリガがかかってからNポイントを記録する(固定長)場合

トリガの開始条件から固定長の記録します。解除条件とは無関係なので、データの長さは固定長になります。

pretrig post=記録長
pretrig type=1

 

トリガが解除されてからNポイントを記録する(可変長)場合

トリガの解除条件から固定長の記録します。長い波形ではデータサイズが大きくなります。

pretrig post=記録長
pretrig type=0

 

その他

 

•外部トリガの設定と確認

•/cosmoz.elf trig ext# TYPE

•全体トリガの設定と確認

•/cosmoz.elf trig {and | or}

•トリガ状態の確認

•/cosmoz.elf trig {stat | show}

•カウントレートの確認

•/cosmoz.elf getstat

•書式 trig CH TYPE VAL [global | local]

•CHはチャネル番号 1~ MAXCH

•TYPEは、OFF, RISE, FALL, LOWER, UPPER, CROSS,

 DISCRI, LINKAGE

•VALは、ADC値または電圧

•電圧で指定する場合はVをつける

•globalを指定すると、全体トリガでイベントキャプチャする

•localを指定すると、チャネルトリガでイベントキャプチャする

•トリガボードからの入力でトリガ発生

•RISE、FALL、HIGH時にトリガ発生

•書式 trig {ext1-ext4} {off | high | rise | fall}

•書式 trig {and | or}

•デフォルト(電源投入時)はANDトリガ

•2つ以上のチャネルをRISEまたはFALLにすると、ANDトリガは発生しにくい

•書式 trig {stat | show}

•statもshowもどちらも同じ

••書式 getstat

•CPSが0ならば、トリガがかかっていない

•CPSの最大値は65535

•特定の信号に同期して、全チャネルを取りたい

•設定方法

trig A {rise | fall} しきい値 ←  トリガのソース

trig B linkage    ←  従属チャネル

trig C linkage    ←  従属チャネル

trig or

•応用例

•ポンプ光に対する過渡応答の測定

•イベントキャプチャは、チャネルトリガで行うはずだったが、

ANDやORの条件が設定できないので、全体トリガでもイベントキャプチャができるようにした

•設定方法 (~CH2 & CH3の条件でCH3のみキャプチャする)

/cosmoz.elf trig 2 upper 2550

/cosmoz.elf trig 3 lower 2550 global

/cosmoz.elf trig and

/cosmoz.elf capture 1 ch=x4 trig=mesunit file=test.dat