Cosmo-Zとは
Cosmo-Zとは
Cosmo-ZはXILINXの最新FPGA「ZYNQ」を搭載した、データ計測・処理装置です。
汎用的なDAQ(Data Aquisition)ボードとしてもご利用いただけるだけなく、FPGAとファームウェアをカスタマイズすることで、お客様の実験に特化した機能を持った計測機器へと進化させることができます。
特に、放射線計測用や素粒子検出などの信号処理回路(DSP)など、物理実験に特化されたファームウェアを用意しています。2018年7月現在、
- 8ch ADCのType-C基板
- 4ch ADC + 4ch DACのCosmo-Z Mini
- 3ch 光入力ADC + 1ch SMA入力 + 4ch DACのCosmo-Z Mini Opt
の3種類のラインナップで提供しています。
Cosmo-Zの特徴
- 12bit,80MHz,8chから16bit,125MHz,32chまで用途に応じて拡張可能
- 光電子増倍管、半導体検出器、フォトダイオード、MPPCを使用した計測に特化
- 放射線やレーザからの計測信号をディジタル信号処理可能
- FPGAによるリアルタイム・ディジタル・シグナル・プロセッシング(DSP)
- イーサネットによるデータ収集、遠隔操作、および給電が可能
- OSにLinuxを採用し、スタンドアローンで動作する。Web経由で管理およびデータ計測、解析が可能
- 大学や研究機関向けに70台以上の納入実績があり、多くの分野の研究に活用されている
- 低消費電力(10W未満)
Cosmo-Zのメリット
比類なきチャネル密度とコストパフォーマンス
Cosmo-Zは、ボーリングで堀った穴の中に入れて、地底で宇宙線を計測するため、内径88mmのパイプに32chを納めることを目標として作られました。非常にコンパクトなサイズに多数のADCチャネルを集積しており、もちろん、全チャネル同時サンプリングとなっています。
放射線イメージングなど多数のADCが必要な場合に、圧倒的なコストメリットで提供できます。
アナログにはできない利点
大型の半導体検出器では弾道欠損という波形の鈍りによって、計測値に誤差が生じることが知られています。この問題を補正するためには台形型フィルタといった、アナログ回路では実現できないフィルタが用いられます。
FPGAによるディジタル信号処理でないと、このフィルタは実現できません。
Cosmo-Zの機能
製品共通の機能
- オシロスコープモード
- イベントモード
- Webアプリケーション
- トリガ
- コンソールからの制御
- Ubuntu Linux 14
- GPS
- RTC
- Power Over Ether
- LabViewとの接続
- Windowsアプリケーション
- 拡張ADCボードで最大32chまで拡張可能