RISE/FALLと、UPPER/LOWERの使い分け
RISE/FALLと、UPPER/LOWERの使い分け
オシロモードで波形を見る際のトリガや、イベントキャプチャに使うトリガは、通常はRISEまたはFALLを使用します。UPPER、LOWERトリガは主に、別のチャネルとANDを取るためのゲート信号用に使われます。
RISE/FALLトリガは1クロック分しか発生しませんが、UPPER/LOWERトリガは条件が満たされている期間中トリガ信号を発生し続けます。
例えば、複数のチャネルのANDを取りたい場合、RISE/FALLトリガに設定したチャネルが2つ以上あると条件が満たされにくくなります。
そのような場合、サブ的なチャネルをUPPERまたはLOWERにします。
次の図はCH1が反応している期間にCH2が発生したときに、全体のトリガを発生させる方法を示したものです。CH1はUPPERトリガ、CH2はRISEトリガとして、キャプチャトリガをANDに設定することで実現できます。この設定によりCOINCIDENCEと呼ばれる機能が実現できます。
逆に、次の図はCH1が発生していない期間中にCH2が発生したときに全体のトリガを発生させる方法を示しています。CH1はLOWERトリガ、CH2はRISEトリガとして、キャプチャトリガをANDに設定することで実現できます。この設定によりVETO(ベトー)と呼ばれる機能が実現できます。