DACとファンクションジェネレータ
このページではCosmo-Z / Cosmo-Z MiniのDAC機能の概要を説明します。
DAC操作コマンドについてはこちらのページをご覧ください。
DACの概要
Cosmo-Zには8chの拡張DACボードが用意されています。このボードをCosmo-Zに接続すると、DACとファンクションジェネレータが使用できるようになります。
写真1 Cosmo-Zに8ch DACボード(下段)と8ch ADCボード(上段)を接続したようす
Cosmo-Z Miniにはデフォルトで2chのDACが搭載されています。
写真2 Cosmo-Z Mini2のDACとADCを接続した図
DACの性能
DACの性能は、14bit精度 125MHzサンプリングで、歪率はおよそ-80dBc、最大出力電圧は±1V、アンチエイリアシングフィルタは50MHzとなっています。
出力チャネル数は Cosmo-Z Mini/Cosmo-Z Mini2の場合は2ch、8ch 拡張DACボードの場合は8chとなります。
Cosmo-Z Mini | Cosmo-Z + 拡張DACボード | |
---|---|---|
分解能 | 14bit | 14bit |
サンプリング速度 | 125MHz | 125Mhz |
最大出力電圧 | ±1V | ±1V |
チャネル数 | 2ch | 8ch |
歪率 | -80dBc (標準値) | -80dBc(標準値) |
アンチエイリアシングフィルタ | 50MHz | 50MHz |
出力インピーダンス | 50Ω | 50Ω |
※平常動作時の最大出力電圧は±0.5Vとなり、コマンドによって±1.0Vモードになります。
※サンプリング速度はADCのサンプリング速度と一致します。
そのため、80MHz/100MHz/125MHzのいずれかの周波数となります。
※正弦波を出力した場合の歪率は個体差があり、-76dBc~-82dBc程度です。
写真3 DAC歪率の測定
図1 様々な周波数での出力波形
DDS機能について
DAC制御&DDS(Direct Digital Synthesizer) IPコア 、「dacctrl」を提供しています。
このコアを使うと、正弦波、ランプ波、のこぎり波、矩形波、パルス、疑似乱数、直流が出力可能です。波形の出力はコンソールからのコマンドでも指定可能であるほか、C言語のAPI関数によってプログラム中からも制御可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
出力可能波形 | 正弦波、ランプ波、のこぎり波 矩形波、パルス波、疑似乱数、直流、 ユーザ波形 |
周波数分解能 | 0.074Hz@Fclk=80MHz 0.093Hz@Fclk=100MHz 0.116Hz@Fclk=125MHz |
デューティー比分解能 | 0.0015% (16bit精度) |
最大電圧 | ±0.5V |
その他機能 | オフセット設定 負荷インピーダンス設定 |
図1 DACコントロール&DDSコア
ユーザ波形出力機能
ユーザが開発した回路からデータを送り、任意の波形を出力することも可能です。
例えばADCでキャプチャした波形をFPGA内部のディジタルフィルタで整形し、その結果をDACから出力してモニタリングするといった使い方が可能です。